最果てのメモ帳

個人の感想です

水瀬いのり_BLUE COMPASS_幕張メッセイベントホール 感想

7/1(日)、水瀬さんのライブツアー、『BLUE COMPASS』@幕張メッセイベントホールに参加してきました。

 

昨年12月の1stライブから半年、2ndアルバム『BLUE COMPASS』の名を冠し、満を持して始まったライブツアーもついに最終公演。最終公演、大きい会場ならではの演出も多々あり、歌はもちろん視覚でも楽しませてもらえました。

最後には全く予想できなかったサプライズもあり、生モノであるライブでしか味わえない、一期一会の楽しみを得ることができました。

 

 

今回は神戸・幕張の2公演に参加しましたが、一番嬉しかったのは「水瀬いのりの進化」を感じられたことです。

 

正直、1stではぎこちなさの拭えなかった客席のアオリやダンス以外でのパフォーマンスでしたが…たった半年でここまで変わるものかと。曲の雰囲気、盛り上がりに合わせた左手の動き、自然に踏めるようになってきたステップ。半年の間にそれほど多くのライブがあったわけではありません。なのにこんなに色々なことができるようになるんだなぁ、と感心し、その間にあっただろう彼女の研究、練習、試行錯誤……見えない努力に思いを馳せて、感動してしまいました。

 

歌唱ではさらに大きく進化していたように感じました。裏声と地声を頻繁に行き来する曲(ハートノイロ、夢のつぼみ等)の巧みさ、ビブラートの安定感、そして高音の美しさ。激しいライブのしかも後半戦で、三月と群青の『離れたらもう”届かない”』『思いたくはな”いから”』やReady Steady Go!の最後のような女性でもしんどいようなハイトーンをフラットせずにズバッと出し切るのにはもう……心底感動しました。

 

三月と群青はサビ全体を通して高音が続いて、素人目にも大変な曲でした。それをきれいに歌い上げる時点ですごいのですが……特に『嘘じゃないよ』以降の、抑えきれない感情の爆発をそのまま曲にしたような激しいメロディラインを、歌唱のニュアンス・身振り・表情全てで演じるように表現していく水瀬さんには「 ”声優が” 歌を歌う意味」を感じずにはいられませんでした。

Ready Steady Go!はライブ終盤どころかアンコールの2曲目で、しかも神戸でも幕張でも、観客を散々あおって自分でもタオルを振りまくってからの最後のハイトーンでした。1stではややフラットしてから引っ張り上げた感のあったところでしたし、これだけ動いたあとで大丈夫かな、なんて思ったりもしました。そんな素人の杞憂をよそに、美しく響きわたる『Ready Steady Go!』、もう言葉にならない。耳に届くその声が幸せだった。これからも歌を聴かせて下さい、ついて行きます。

 

水瀬いのりの魅力って、「原石感」なんですよね。私的には。

もちろん現時点でも素晴らしい演技力、歌唱力を持っていると思う。でも、この人はまだまだ進化した姿を見せてくれるに違いないって思える、そんな「見ていたい」って期待を抱かせてくれる存在、だったんだけど。

今回のライブで、そんな「期待」を超えたものを観れた。推しが自分の期待を超えたものを見せてくれたとき、推しててよかったって思えるよね。これからも、自分の想像以上を見せてくれる彼女についていこうって思える、そんなライブでした。