最果てのメモ帳

個人の感想です

2019年 総括

年の瀬に際して、一年の振り返りを。イベンターというほどたくさん行ってないけど、色々ありましたね。

 

1月
・カレーチャーハン
やっぱカレチャって良いなと思ったイベント。盛り上がるとこは盛り上がるし、でも空気は読みつつ、良い雰囲気の現場だった。最近はオタクの楽しみ方も多様化してきて、誰かの楽しいは誰かの嫌いだったりもして、どっかでヒリつくことが多い。けどカレチャはお互いへの気遣いとか、逆に許しとか、いい意味での寛容さがあってすごく優しい空間だった。カレチャはいつも良い現場なのでこれからも行きたいね。あと最近ふつおた読まれてないからもっと頑張りたい。
そういえば火鉢さんと初めてちゃんと喋ったのここだったな。確かナナシス4thでのチケやりとりが最初だった気がするけど、まともに喋ったのはここかも。べろさんも一緒だったらしいけど、当時はまだFFでもなかった…。とはいえこの辺から加隈界隈との付き合いが始まった気がするね。

 

2月
・朗読劇「草枕漱石とグールド〜」
加隈さんの生の演技を目当てに初めての朗読劇へ。朗読劇単体のイベントは行ったことなくて、番宣イベのコーナーくらいでしか見たことなかったけど、これはいいぞ、となった。普段は録音でしか聞けない声優の芝居を生で、同じ空間で体験できるっていうのはすごく貴重だった。表情とか、音圧とか、気迫とか、その場にいないと感じられないものをビリビリ感じて、「朗読劇、いいな!」と素直に感じた。あまりアニメでは見られない難解なストーリーと、そんな話の中で「キ印(=キ◯ガ◯)」とされるキャラを演じる加隈さんの「怖さ」を感じられた。あと、福島潤さんはこのすばのカズマでしか知らなかったけど、ものすごい迫力だった。加隈さんはピンと張った細い糸のような緊張感を持った演技の印象だったけど、福島さんがぐわっと大きな声を出すとその震えが会場全体に伝わるような印象で、キャリアのある人の重さみたいのを感じたなあ。推しを目当てに行ったイベントで、推しはもちろん他の人の凄さを発見できるのって現場の良さだよね。
あと加隈界隈と初めて飲んだのがこの帰りだったかな。

 

・DERAGAYA! 藤井ゆきよ×加隈亜衣〜2人のおかしなナゴヤ生活〜
トークショー部門では今年のベスト。距離も近い(1列目と6列目とかだった)し、内容も良かったし、アドも得られたし。うさぎフレーバーは僕だけのものだよ。
ゆきよさんに「Tシャツ買った人!」って言われて手を挙げたら「え、キミちょっと貸して」って言われてしまって「お、俺??」みたいにキョドってしまった。隣の火鉢さんが「はよ出せ!早く!!」と急かしてくれてTシャツを提出したら、ゆきよさんが「へ〜こんな感じにできてるのか〜」などと感触を確かめたり御身体に当ててサイズ感を測ったりなどしてくださった。「あ、新品で返そうか?」と言われたので全力で首を振って「返して!!」ってジェスチャーしたところ加隈さんに「めっちゃ必死w」みたいに笑われたのでアド。ゆきよさんの身体に触れたTシャツが戻ってきたのもアド。あと確か大喜利コーナーで「こんな異世界転生ラノベのタイトルは嫌だ!」みたいなお題で読まれたはいいもののあんまりウケなくて切なくなった。
トークショーとしても、二人の自然なトークの時間が長くてとても良かった。お昼ごはんが高級寿司(出前ではなく職人さんが来てくれるやつ)というのもありお二人が終始ご機嫌で、甘ブリの話に花を咲かせながらゆっくり時間が過ぎていく非常によいトークショーだった。こういうのでいいんだよ、こういうので。ビリビリペンとかセンブリ茶とかいらんのよ。
あとグッズも良かったね。アドは別としても、普段遣いしやすいのに確実にこれのグッズ、というのがわかりやすいし、9月のお渡し会で加隈さんに「それ、目立つよね!」と言ってもらえたのもちょっとうれしかった。

 

6月
水瀬いのりライブツアー Catch the Rainbow
武道館2days参戦。最近はキングレコードと解釈違いを起こしていたけど、このライブでは久々に「これだよこれ!!」ってのを感じられてとても良かった。アステリズム→brave climberの2曲は特に。歌い方とか声色とか、高音を地声で歌い切るところとか、その時の音色とか、久々にこれだーっていのりを見られてモチベが上がったライブだった。
水瀬いのり、パブリックイメージよりはもっと陰のある曲、重くて切ない曲とかが合うんじゃないかと勝手に思ってて。もちろんオタクの戯言なんだけど、ずっと「もっと重たくてハードな曲を歌わないかなあ」と思ってた。それがCtRのアルバムで出て、しかもライブでもベストパフォーマンスを見せてくれたことがすごく嬉しかった。bcの「キミまで届くようにね」のところは目をつぶって聞いて、ズバーンとキメてくれた瞬間はもう涙ぐんでしまうくらい素晴らしかった。「そうだよ、それだよそれ!!」と言ったか心の中だったか覚えてないけど、我が意を得たりってライブだった。
正直、今の声優アーティストのレベルはめちゃくちゃ上がってて、単純な歌唱力やテクニック、音程の広さなら、もちろん上位ではあるんだけど、水瀬いのりより上手い人はいる(鈴木みのりとかエグい)。ライブ中の煽り方や身振り手振りに至っては多分…うまくはない。まぁそこは単なる伸びしろで。彼女の唯一無二だと俺が思ってるのは、可愛さでも、歌唱力そのものでもなくて、顔をしかめながら高音を張ってるときの必死さ、そこに込められた感情だとか、そういうところだったから、それが感じられるセトリを組んでくれたことがすごく嬉しいライブだった。やっぱりいのりなんだよな。

 

7月
ナナシス5thライブ
色々あったけど、まずは「MELODY IN THE POCKET」「ハルカゼ」をアンセム化しなかったことが良かった。777☆Sの曲は、エピソード付きでリリースされた場合は背負ってる文脈が重すぎて中々使いづらいところもあると思うけど、ここでしっかりライブの流れに組み込んだ形で出せたのが大きかったと思う。あとLe☆S☆Ca。MCの中で植田ひかるさんが涙ぐみながら「本当に、いつも通りの、Le☆S☆Caだ……」というセリフにはうるっと来てしまった。そして夏陰。特に初日の夏陰は、タイトルコールされた瞬間に会場から歓声でも静寂でもなく、「あぁっ…」みたいな、「ついに来てしまった…」というようなため息が漏れたのはなかなか無い。ゲーム内ストーリーとリンクしたナナシスライブの真骨頂とも言える瞬間だった。他の二次ドルライブって、こんなにストーリーと繋げてくるのかな?
しかし、次のエピソード5.0は秋かぁ。6.0で冬をやって、「7.0」で春に戻ってTokyo「7th」シスターズ完結、みたいな流れになるんだろうなあ。

 

8月
・ワールドウィッチーズミュージックフェスタ
加隈さんの歌唱だけを目当てに参戦。Rock ON!!で加隈オタクと一緒に声を挙げてオイオイ飛んだのホントに楽しかった。やっぱりライブでブチ上がるのは楽しいね。最近は割と静かめに楽しむことが多かったけど、ガンガンに盛り上がる楽しさも思い出していきたいところ。最近割と静かめに楽しむコンテンツが多いからなあ。

あ、あと誤解されてそうな気がするし、なんとなく言いづらかったけど、俺は「ジャンプ否定派」とか「コール・MIX否定派」とかじゃないです。そもそもJAM Projectからライブ体験が始まってるから、なんならライブ中ずっと飛び跳ねてオイオイ叫んでるようなのが原体験だし。ただ、個々の楽曲や現場の解釈に応じて叫ぶか黙るか、飛ぶか飛ばないかを判断しているだけ。そんで、最近は割と静かめに楽しんでることが多かったということ。今でもJAMの現場に行ったら全力で飛ぶよ。雰囲気が変わってなければだけど。

……ただまあ、MIXの類に関しては最初に触れたのがStarry wishの家虎だったから、正直未だに忌避感はあるんだけどね…。そのあたりはi☆Risを履修する過程で自分の中で変わるかどうか、自分でもわからん。

 

・朗読劇「令和元年のゲーム・キッズ」
演技部門で今年のベスト。加隈さん朗読劇第二弾。共演が関俊彦さんというのもあり、めちゃめちゃ楽しみにしてた。期待を裏切らず、関さんソロ、加隈さんソロ、関さんと加隈さんで2本とボリュームも大きく、どれも素晴らしい演技を聞けた。加隈さんソロではちょっとアホかわいい感じの声色のバーチャルアイドル、関さんとの1本目は加隈さん演じる妻が関さん演じる犬になった夫を飼う、蹴る、罵倒するというフェチ的にたまらん芝居であった。なんか変な趣味に目覚めそうなアブナイ1本だった…。ガチャン。でも関さんとのもう1本は、心温まるハートフルストーリーで、加隈さんの王道な演技を聞けた。喜怒哀楽の起伏が激しい台本だけど、キャラクターの心情の変化が声色で明瞭に感じられるのは本当にさすが。加隈さんは「語頭・語尾にニュアンスを載せる」のが本当に上手い。セリフの言い出し、言い終わりをすごく丁寧に扱うから、そこに込められた感情がしっかり伝わる。ブギポのピジョンスケアクロウの会話シーン、誰か見返してみて。アレほんといいから。話がそれたけど、この朗読劇に関しては映像を残しておいてくれて本当にありがたい。フェチ的にも、加隈さんの演技力を堪能できたという点でも、素晴らしい朗読劇だった。

 

・夏コミ

これはもう特別枠。初めて同人誌を作り、発行したというのは本当に代えがたい素晴らしい経験でした。これ書いてたころが出張が重なってた時期で、出張先に会社PCとプライベートPC両方持ち込んで、仕事終わったあとにホテルで同人誌書いてたの本当に意味分からなかったけど笑、忙しいのも含めてほんと楽しかったね。イラスト担当の人やコラム書いてくれる人と打ち合わせて、色々考えて、そんで本ができあがって自分ちに届いた時の嬉しさ。会場で設営して、隣のサークルさんと本を交換した時の楽しさ、色々含めて最高だった。サークルメンバーが空調の効いた南館で熱中症でぶっ倒れて、しかも開場前だったから南館救護室の鍵開けしたのも今では笑える思い出。当時は本気でビビったけど笑 最初の参加だったから30部しか刷らなかったんだけど、何と1時間ちょいくらいで捌けてしまって、嬉しくも驚いたなあ。未だにキャン丁目ファンに「再発行しないんですか?」と聞いてもらえるのは申し訳なくも嬉しい。とにかく、消費するばかりのオタクだった自分にとって、二次創作、しかもラジオの紹介本とはいえ、「創る側」を体験できたことはひと夏の本当に素晴らしい体験だった。

 

アニサマ
ちょっとなあ、というライブだった。個々人のアーティストのパフォーマンスは良いんだけど、アニサマ運営チームはもう少しちゃんと考えて、現行のアニソンシーンを勉強した上でセトリを組むべきかと感じざるを得なかったのが残念。
MIXをオフィシャルに禁止しておいてMIXでウケたハム太郎を選ぶのも意味分からんし、しかもFullにしたからグダってるし…「どういう背景でバズったのか」をググるだけで避けられたのでは?セトリの組み方が浅すぎではないですか?あとトリでもないのにSKILLに他の出演者乱入させたのはなぜ。コラボの内田上坂、アニマックスでもコラボしてるしアニサマ2017でもZAQ含めてコラボしてるのに今もう一度やる意味はあっただろうか?まあこんなこと考えるオタクなんて全体の1%もいないんだろうから、ネームバリューで押し切る方が楽なのかもしれんけど。そろそろアニサマって名前にあぐらをかく時期は終わったと思いまっせ…。
とまあ悪い点ばかり言ってしまったけど、HTTとOxTグリッドマンコラボは良かった。

 

9月
・お渡し会
みゃらむぅ3rd以来、一年以上ぶりのお渡し会。なんかバグった。ただバグるのは予想していたので、言いたいことは予め手紙に書いておいた自分GJであった。
いつものマウショ地下で待っていたら、ガヤガヤした中に鈴のような加隈さんの声が聞こえたときは「声優さんって本当に良い声をしてるんだなあ」と改めて思った。明らかに一般人の喋り声とは違う、ガヤガヤの中でもはっきり通る綺麗な声だった。
円盤のお渡し会だったから単価が高くて流石に1周と思ってたんだけど、1周目終わってオタクと合流したら渡したはずのプレゼントがまだ自分の手にあったのは本当にバグ。明らかにプレゼントの物を自分で持ったまま帰っていくオタク見て加隈さんどう思ったんだろな。
で、プレボに入れて終わるのは嫌だったので2周目へ。これが結果的には良かった。プレゼントを渡して、朗読劇がとても良かったって話をして、剥がされて。帰ろうとしたら、もう机は離れたくらいのところで加隈さんが「うん、ありがと!サイハテさん!」って結構大きな声で呼んでくれて。名前を呼ばれんのってこんなに来るものがあるのか…となってた。明らかにサービスで名前呼んでくれたの嬉しすぎて、ありがてえなあ、ありがとう、と感謝の念で溢れた。ツイッターに「名前呼ばれるの嬉しい」みたいなことを書いた。
で、その翌週にモチベに任せて残り4,000円だったマウショポイントを埋めて目覚まし時計を発注。わりとすぐに届いたんだけど、書き込みにやたらと名前がデカデカと書いてあって、しかも音声でもやったら名前を強調してくれてて、「これもしかしてツイッター見てたのでは…」とか色々思いを巡らせてしまった。
色々あったけど、とりあえず推しの人柄に触れてやっぱり推していきたいなあ、となったお渡し会プラス1週間でした。

 

10月
レナト
悠木碧さんがフライングドッグからコロムビアに移籍してから最初のライブ。フライングドッグの時みたいにファーストにしてラストライブにならないことを祈りつつだったけど、これは本当に素晴らしいライブだった。
歌手活動と声優活動を両輪としてとらえる人が多い中、どこまでも声優のまま歌おうとする悠木碧さんの真骨頂だった。曲ごとに、それどころか曲の中でさえめまぐるしく入れ替わるキャラクターは本当に素晴らしく。もともとキャラクターを降ろすことに関しては右に出る者はいない悠木碧さんだったけど、今回はそれに歌唱力もさらなるレベルアップが見られて、ものすごいハイレベルな「声優の歌」だった。特に「ビロードの幕」は凄まじかった。「だってこんなに月は綺麗だ」のロング・ハイトーンは、正直、今までのあおちゃんからは想像も出来ないクオリティだった。かなりの高音ながら、ファルセットのようなか細い感じではなく、しっかり強さがあり、そして会場の空間いっぱいに音波が広がっていくような、聞いていてゾクゾク鳥肌が立つほどの素晴らしいものだった。是が非でも次のライブにも行きたくなった。
また「永遠ラビリンス」はラスサビ前、演奏が全部止まって、まるで時が止まったかのような演出が素晴らしい。止まった時の中でいたずらっぽく動き回るあおちゃん、そしてあおちゃんが歌い始めたとたんに動き出す時間、と、オーケストラとの共演という意味でも本当に面白かった。オーケストラの人達も笑いを堪えるような感じで、楽しんでいるのが伝わってきてとても良い雰囲気だったね。


12月
・いのりまち
やっぱり鷲崎健なんだよなあ!(違う)
まあ、内容としてはほぼほぼ予想通り。まあファンクラブイベントならこんな感じかな、という内容ではあった。個人的には「いのフェッショナル」とかいう謎コーナーはな…タイトルを聞いた時点では「お、もしかして声優活動に密着してくれたのか?!」と思ったけど、いつものバラエティ内容でふーんって感じになってしまったな。あんまり斜に構えずに楽しむほうがいいんだろうけどねー。フォロワーさんによれば「キングはいつもこう」だそうなので今後もこんな感じなのかな。
セットリストは良かった。随分前のキャラソンとかもやってくれて。これからも、せっかくファンクラブイベントなんだし、アンケート反映とか、キャラソンとか、たくさん聞けると嬉しいな。

 

まとめ
全体を通してトークイベントが多くてライブが少なかったな。8月のワールドウィッチーズで久しぶりに汗だくになるライブの楽しさを思い出したから、もっとオイオイ言って跳んではねてブチ上がるライブにも顔を出していきたい。…と言いつつ、そういうアーティストやコンテンツを最近はフォローしてないんだよなあ。新規開拓するか。とりあえず、i☆Risには社会科見学に行きたいと思います。
今年No.1のイベントは…うーん難しいけど、やっぱりゲーム・キッズの朗読劇かな。あれだけ小さくて近い空間で、生の加隈さんの演技を、しかもあれだけ異なるレパートリーを体感できたのは本当に貴重な体験だった。続いて悠木碧さんのレナトス。悠木碧さんの「声優として歌う」の進化に驚かされた。この二人と水瀬いのりは今後も自分のオタク活動の軸になりそうな感じ。
来年は、加隈さん、水瀬さん、悠木さんは軸としつつ、そんなにイベ稼働が多い三人ではないから、遊びに行きやすい現場を開拓してみたいね。できればさっきも言ったようにライブ稼働があって、ガンガン盛り上がれる感じで。そんなに入れ込まないけど、行ったら盛り上がれて楽しい、くらいの場所があればと思ってます。
あとはメール投稿。転勤して残業時間も増えて、メール投稿の絶対数はもうガッツリ減った。そんな中でどうやって細々とでもモチベを維持し、投稿を続けていけるか模索していきたいね。シンプルでポイントを抑えたメールを書きたいのと同時に、自分で作り上げてしまった「メールはこう書く」から抜け出したい。

 

こんなところかな。最後まで読んでくれた奇特な人、どうもありがとう。